日本の歴史〈下〉 (1970年) (講談社現代新書)

日本の歴史〈下〉 (1970年) (講談社現代新書)の詳細

実のところ、上巻もそうなのだが、特に、下巻は一読してもらいたい。そういう意味でこの本の絶版は納得出来ない。アメリカの歴史家は、歴史上の人物等の固有名詞より歴史の大きな流れを描写することに力点を置く傾向がある。それが逆に違和感を招くのかもしれないが・・・。下巻は、日本の左翼系歴史学者が真っ黒に塗りつぶしたがる日本の近代史がメインになっている。アメリカの学者が日本の近代史をどう見ているか？満州国の記述、「『満州国』は日本人が大規模な経済発展をする能力を持つことを実証した。・・・」のくだりは、一読、驚かされること必至である。