オタクのための格闘術

オタクのための格闘術の詳細

ヤスダスズヒトの表紙にひかれて買ったが、内容がとにかく面白い。文章はネタ本的だけれども、言っている内容は間違いなくガチ。萌え＆ネタ本的外見にだまされてはいけない。実は硬派な本だと思う。叙述スタイルとしては「電波男」の本田透に似ているかもしれない。ただ文章は、間違いなく本田透より上手い。内容は実用「ハウツー」部とラノベ風の「ストーリー」部にわかれていて、「ハウツー」部分は、精神論から具体的な格闘技術まで、ポイントをつかんでやさしく書いている。あくまで実戦重視で、知っていると実際に役に立ちそうなノウハウがいろいろ載っている。乾電池を握って殴れ！とか。あと、拳の握り方ｗとか、本当に初歩的な事柄からはじめているのは親切。難を言えば、昇竜拳の出し方が載っていないところか。あと、かめはめ波とか（おい）。それはともかく、「一週間でキミもムキムキ超人！」とかありそうでありえないインチキをあえて書かないという一線を引いているところで、意外に誠実な本なのかもしれない。読んでいるうちに、なんだかメラメラと燃えてくる本。