カラダも借ります、大家さん (悦文庫)

カラダも借ります、大家さん (悦文庫)の詳細

この前テレビを見ていたら、老女(古稀前後かな)の一軒家に下宿のように住む大学生の姿が報じられていた。日本の都市部の狭い家でも、二階建ての家なら、配偶者を亡くし、子供が独立したあとだと一人で住むには広すぎることになる。 二世帯住居風でなくとも、一階に「大家」が住み、二階を学生に貸す…。食事をつけるつけないはいろいろとあるだろうが、家賃は光熱費入れても安め。3万円とか4万円程度。ワンルームの部屋でも都内都心だと家賃はもっとするだろう。光熱費も別途だし。それを思えば格安のようであった。まぁ、「管理人」は、おば(あ)さん。二十歳前後の学生から見れば、お母さんを超えて祖母クラスだから、フフフのような間違いは起こらないだろうが…。 今後は、そういう住居設定のフフフ小説も出てくることだろう。すでにして、巽飛呂彦氏の『美しすぎる大家さんもてなし母娘下宿』 (フランス書院文庫) などがあるけど……。 都内に学生が集まり、自宅の空いた部屋を間貸しする老夫婦は増えてくる。昔だと賄い付きが普通だったが、いまはコンビニやら食堂も増えた。賄い付きだとかえって不便。寝泊まりする空間だけあればいいとなれば、賄いなしの部屋貸し。これからのトレンドとなるかも?未亡人下宿なら、亡き夫の年金と、そうした食事の用意なしの部屋貸しだけで毎月3万、4万入ると負担も少なく助かるだろう。二部屋貸せば7～8万円になる(もっと?)。ということで、橘真児氏の『カラダも借ります、大家さん』 (悦文庫)を読んだ。(こんな内容)→老朽化したアパートを追い出されて下宿屋に住むことになった売れない芸人の修司。その日もライブですべり傷心で帰宅すると、亡夫の連れ娘と暮らしている大家の圭子が夕飯に誘ってくれた。さらに食後、お風呂まで勧めてくれる。久しぶりの湯船に浸かりゆっくりしていると、突然、短パン姿の圭子が…!?ムチムチ臀部と魅惑の豊満ボディを惜しみなく見せ、背中を流してあげると言いながら、いつしか巧みな愛撫とツボを知りつくしたサービスで修司を―。義母に悩みを抱える新人OL、隣室のグラビアアイドルたちとひとつ屋根の下で繰り広げられる、極上のラッキー・エロス!!ここも普通の住宅一軒家が舞台。夫が亡くなり、二階の部屋二室を貸している。そこに住む主人公。隣室は空き部屋。そこに同じプロダクションに所属するイマイチのグラビアイドルが入ってきた…。その前に未亡人(後妻)大家さん。義理の娘になる二十歳の女性とも…。同じ屋根の下に住む美女3人との「人間模様」と多少の「葛藤」などが描かれた明るいコメディタッチのエロスロマン小説といったところ。 高校時代、こんな普通の民家の二階の一部屋に下宿していたけど‥‥。ううむ、こんな大家さんではなかったなぁ。ただ、茶道の先生だったから、時々、若い女性が来ていたかな……。