質的研究 Step by Step 第2版: すぐれた論文作成をめざして本無料ダウンロード

質的研究 Step by Step 第2版: すぐれた論文作成をめざして

によって 波平 恵美子


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質的研究 Step by Step 第2版: すぐれた論文作成をめざして本無料ダウンロード - 内容紹介 なぜエスノグラフィー? どうして文化人類学? 研究者の「位置取り」? 口頭資料の種類とその整理は? データの中の「核」って? 質的研究批判にどう答える? 論文指導者と院生の「対話」は? ――医療人類学のパイオニアが、後進のために研究の各Stepを精選! 指導者と書き手がともに頂上[論文完成]の眺めにたどり着くためのガイドブック、時代のニーズに即した新装改訂版。

質的研究 Step by Step 第2版: すぐれた論文作成をめざしての詳細

本のタイトル
質的研究 Step by Step 第2版: すぐれた論文作成をめざして
作者
波平 恵美子
ISBN-10
4260028324
発売日
2016/12/1
カテゴリ
ファイルサイズ
25.54 (現在のサーバー速度は29.23 Mbpsです
以下は 質的研究 Step by Step 第2版: すぐれた論文作成をめざして の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
医療人類学のエキスパートである著者が、すぐれた論文を書く際の技術を指南した好著だと思います。いわゆる現場でのフィールドワークを終え、さてこれからその成果をエスノグラフィにまとめる段になると、どうしてもつきまとうのが得られた情報の取捨選択でしょう。例えば、未開社会の研究において、要はその伝統社会がいかなる原理に従って規律しているか、ということについて、さまざまの角度からスポットを当て、ひとつの全体像として浮上させ、提示するわけですが、その際には量的データを援用するにしても、なんらかの指標が必要となるようです。ある概念枠というかそうした尺度基準(クライテリア)に沿って当該社会の事物を体系化、分類してゆくと、量的データのみでは得られにくい社会像が得られることがあり、読者の関心を高めるものとなるでしょう。本書はこうした観点から、仮になにを研究テーマに選んでも、Step by Stepで論文作成力を向上できるよう、現象の側面への注目の仕方とか、そのテーマに沿った切り取り方、いわゆる質的データとしての挙示・構成法などを丁寧に示し、元のテーマにフィードバックするかたちで再度限定することによって、より深い関心事と関連づけ、そうした固有性を以て当該社会の特質を浮上させる方法論となっています。そこで本書は、人類学関係のみならず、例えば看護学系などの領域における研究方法にもおすすめであることを付言しておきます。医療人類学との接点でいえば、公衆衛生学なども射程内であり、関心方にはぜひ本書も参照され、その現象学的臨床論的視点をとりこんでいただけたら、と思うしだいです。

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